飯豊山 2024 元旦

2023 12月29~ 2024 1月2日

 弥平四郎、分校跡地に車を停め、進む。 昨夜降雪があり、早朝から除雪車が稼働している中、林道を3時間程歩くと夏季登山口である。 途中、カモシカが横切るくらいで静かな年末である。 

 今年は、昨年より雪がすくない。 それでも、4時間ほどのラッセルで、上ノ越手前、1082m地点の幕営予定地に着いた。 テントを設営し横になりしばし休憩、薄暗くなってきた頃、起きて水を作りながらウイスキーを流し込む。 ラジオをつけると、新潟や福島の放送が受信できた。

 翌朝、7時ごろ三国小屋へ向けて出発、昨晩は月が良く見えた。 11時頃か、視界が開けだし、太陽が見えた。 巻き岩山辺りから大日岳や飯豊本山が透き通るように見える。  この時期に、こんなに天候が良くなることはまずない。 疣岩山辺りで、水筒二つ分二リットルの水が底をつきそうになる。 雪を水筒に突っ込み、残った湯で溶かし補給した。 三国小屋に着くと、小屋の陰に人がいるのが見えたので、奇声を上げてみたが反応はなかった。 

毎年来ている、Kさんであった、28日から入って、30日の早朝、切合小屋より本山アタックしここまで降りてきたそうだ、酒を飲んだり山の話をしたりして楽しんだ。 

31日朝、Kさんへ挨拶をし、ゆっくり今日の目的地の切合小屋まで進む、雪庇に気を使いながら、種蒔山でホワイトアウトにあったりしたが、二時間程で小屋についた。 ゴロンと横になり、ウイスキーをのんだり、餅を食べたりしながら時間を潰す、夕方頃か無線を出すと山形の方と交信できた。 コールサインを間違えてしまい、注意を受けた。 気を付けようと思う。

夜中はずっと強風が吹きかなり荒れていた。

元旦の、5時に起きると小屋の外はまだ荒れている。 食事をとり、支度をし、明るくなる少し前の7時前に小屋をでる。 すごい風で視界が悪い、ゴーグルを装着するし、草履塚までやっとたどり着く。

婆ノ前に着く、雪に埋まっているようだ。 御秘所にてスノーシューを外していると、催してきたので面倒だがズボンを脱ぎ糞をすていると、かなり体力、体温を奪われてしまった。 御前坂にてゴーグルが凍り付き始め周りが見えなくなってきた、時折、ゴーグルを外して進行方向を確認しながらやっとのこと本山小屋までたどり着き、飯豊神社にて初詣である。 何故か足の指先だけが凍ているようにずっと痛い、ゴーグルを外したすきに氷の粒が角膜を削るように吹き荒れる、何とか山頂標識までたどり着き、ポーズをとって写真をとり、本山小屋まで戻り休憩する。 御秘所を過ぎ、草履塚を下り始めると、天候が回復してきた。

切合小屋にて、大休憩をし、荷物をまとめて三国小屋まで行く。 元旦の行動時間は7時間6分であった。

四日分の疲れがでて、ウイスキーをのんで寝てしまった。 夕方にラジオをつけて缶詰めをたべていると、地震があったようで小屋がかなり揺れた、その直後、女性の声で津波が来るぞと叫んでいるのがラジオから聞こえてきた。 能登半島沖地震である。

翌朝、天気は晴天である。 喜多方方面から昇る朝日が美しい。 ここまで来た甲斐があった。 

疣岩山あたりで休憩がてら、無線を出すと、山都町のOBと交信できた。 巻岩山を下り、上ノ越より一気に下り林道をあるく、林道は残雪期のように、雪が解け始めている。 ぽかぽか陽気の中、灯油のにおいがする弥平四郎に辿り着いた。