烏帽子山 1572m (阿賀町)

5/27-28 今回は、オーサンカイ尾根を使い烏帽子山へアプローチする。 

金曜の夜より、新発田市滝谷琴沢橋手前のゲートに車を止め、車中泊して挑む。 朝5時、車の中で原信のピザとフルーツサンド、ペプシで朝食を取り、積んできたミニバイクにてゲートを突破し、加治川ダム管理事務所脇を通り過ぎ、赤谷林道ゲートより赤谷林道へ入る。 林道は二週間前に訪れた時よりかなり整備されていて走りやすい。 登山道を行く、所々修復されており歩きやすい。 

岩越平より本流へ下降する。 本流は8時の時点で、水位が膝上くらいだ。 場所によっては白波が立っている。 

河原にて持参した沢靴とネオプレンソックス、ネオプレンゲイターに履き替えへ、トレッキングポールを使い渡渉する。 きわどかったが何とか左岸にたどり着いた。 オーサンカイ尾根の取りつきを探すため、オオヤット沢を少し遡行してみるがよい場所がみつからない。

オオヤット沢右岸末端にあるオーサンカイ尾根取りつきより登ることにした。 何とか尾根上にでると見印のテープが見受けられた。 725まで一時間、924と少しずつ標高を上げていく。 かなりの鉈目が見受けらる、ふみ跡もかなり強く残っていて歩きやすい。 1188地点に着く、自分が4年前に連泊した幕営地跡が残っていた。 ここからU字型に高度を上げると、草鞋と炭の幕営地跡にでる。 標高1250メートル位の地点だ。 ここよりふみ跡は消失し、激藪が待ち受けている。

中央 二ツ倉 奥に烏帽子山

1350m付近までなんとか藪をかき分けるが、ギブアップ、沢に降り雪渓の上を歩く。 雪渓はおもったより厚いようで、底から水の音も聞こえないほどだ。 1500mくらいで雪渓が途切れ笹藪に突入する。 地図上の阿賀町と新発田市を隔てる稜線にでると、烏帽子山が見えた。

 鞍部におり、登り返すこと二回、烏帽子山登頂する。 あたりを見回すと、裏川からの稜線、大日岳、北股岳が見渡せる。すぐそばには、北峰のスラブも見える。 

持参した秘密ボトルをそっと配置した。 割れた、旧ボトルはそのままにしておいた。

少し山頂にて座り込み休憩し、タープをはって寝床を作り持参したウイスキーを飲む。 柿の種を食べながら無線をとりだしCQをだすと、QSOあり、 新潟エリアが数局と福島エリアが二局と交信できた。 中には、湯の平温泉へ行ったことがある人もいた。 湯の平温泉の昔話を聞いたりもした。  山頂泊まりでの交信は。珍しいということも分かった。

海軍カレーとアルファ米、トムヤンクンヌードルを食べ横になりながら、タープが風になびく音を聞くと寝てしまった。夜中目を覚ますとタープのすき間から新発田市の夜景がうっすら見えた。 5時過ぎか雨がタープに当たる音で目が覚める。 小雨ですぐにやんだ。 

ヌードルをネスカフェで流し込み胃を刺激すると、催してきた。 最高の空気の中で用を足すと爽快な気分になれた。  下山だ!

北峰の鞍部にてクマ除けスプレーを発見したので、持ち帰る。 登り返し笹薮を下り、雪渓に出た。 下山は雪渓の途中の枝沢にて水を補給し、草鞋と炭の場所まで雪渓の上をあるいた。 新緑が美しい。

雨が少し降ったりやんだりしているが、踏み跡をたどり、1188m、二ツ倉と少しずつ標高をさげる、ところどころで休憩し尾根末端に辿り着くと渡渉地点が見えた。 12:30分、思ったより水位が高い、雪代と昨夜の雨の分だろう股くらいの高さだ。 一服し思い切って渡渉する、一本のストックを両腕で支えながら進んでいく、ちょうど半分くらい来たところで、右足を掬われてしまった。 もうだめかと思った、良くわからないが掬われた足を着きなおしリカバリーできた。 そのまま流されていてもおかしくはない状態であった。

岩越平へあがり、棒ラーメンとコーヒーを飲み、渡渉で奪われた体温を上げる。 ゆったりしたペースで登山道入り口に着くと、ミニバイクに跨り、帰路に着いた。