12/29日9時、福島県西会津町弥平四郎冬季分校駐車所に、車を置き林道を歩き始める。積雪は膝下、真新しいトレースあり 奥川の橋を渡り、500m程歩いた先、国土地理院地図標高641少し手前より1082西の峰に向けて登り始める。 ここよりトレースなし。
15時に1082峰に着く。
テントを張り、軽くラーメンを食べ、昼寝 17時頃起きる、テントの外は満月に照らされて明るい。無風ですごく静かである。 この辺りは、ドコモの電波が届く。 スマホにて天気予報をチェック。 明日より元旦にかけて豪雪警報が出ていた。
朝5時半頃、用を足しに起きると誰かが登ってくる音がする。 自分の名前を呼ばれ、ヘッドライトで照らされる。 友人のA氏であった。 深夜一時よりスタートして昼過ぎに三国小屋へ着く予定だという….そのまま、一人で行ってしまった。
7時過ぎに起き準備をしてスタートしたのが、9時40分、トレース伝いに進む。昼過ぎから天候が荒れ始める。 強風に煽られながら三国小屋手前500mほどの地点までくる。 GPSで方角を確認していると、ゴミ袋が足元に飛んでくる。 キャッチしてポケットに仕舞うと、誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。 飯豊山の管理人のRちゃんであった。彼の先導のもと、小屋になだれ込む。16時半小屋着。
小屋に入ると、A氏が荷揚げした荷物がすべて無くなっていると訴えていた。 8000円分の食料と燃料であったそうだ。 私は、三国小屋ゴールであるが、A氏は本山が目標である。 仕方がないので天候を見て下山するようだ。 A氏は夜中からあるき続けていて疲れているようだ。 すぐ寝てしまった。
私も、雪を溶かし水を作ったり、食事をしたら寝てしまった。 夜中何度も小便に起きる。 朝7時頃、起きて小屋の温度計をみると、-8℃であった。
小屋の外を覗くと、夜中にかなり積雪があったようだ。 風はなく穏やかだった。
Rちゃんは、停滞するとの事。 A氏は疣岩山まで行ってみて行けたら下山すると言い残して10時前に小屋を出ていった。
Rちゃんに、山のことについて話をしたり、菓子をくったりしていると、14時頃A氏が帰ってきた。 疣岩山まで行って来たという。寒いので小屋の中にテントを張り宴会の準備をする。
Rちゃんより、酒と餅が振舞われる。 皆で美味しく頂き、きりの良い時間で就寝。 元旦の朝、また積雪はあったようだが、風はほとんどない。 飯を食い7時半、三人で下山開始。 Rちゃんは足の松尾根コースで下山なのでここで二手に分かれる。 三人で写真を撮り解散。
12時前には、巻岩山へ着く あとは下るだけだ、しかし下り始めたとたん右足のスノーシューのビンディングが割れて足から外れる。 荷を縛るバックルにて応急処置。途中何度かスノーシューはずれるが、1082峰に15時頃着く、積雪は場所によって腰上まである。 林道に着いたのが17時前、ヘッドライトを装備して残り三キロ程を集落に向けて歩く。
集落に付き車の除雪をしていると、近所の方にお茶とオニギリの差し入れを頂き、除雪まで手伝ってもらう。
住人に礼を言い弥平四郎を去る。12時間以上、行動したせいかかなり疲れたが、良い山行であった。道の駅で車中泊し、翌日帰宅した。